バーチャルゆず収穫体験

物部ゆず収穫体験プロジェクト
「バーチャルゆず収穫体験」の実証実験

高知工科大学、凸版印刷株式会社、JA高知県は、香美市香北町のゆず農園において、地域経済の活性化につながるバーチャル体験コンテンツ（遠隔体験型）開発の実証実験として「バーチャルゆず収穫体験」を実施しました。
バーチャルゆず収穫とは、農園に居る人がスマートグラスをかけて見たゆずの映像を、遠隔地に居る人がタブレットで確認し、遠隔地から指示したゆずを収穫するものです。

香美市物部町産のブランドユズ「物部ゆず」は、果皮に傷や日焼けのない玉の美しさと棚持ちの良さが特徴で、生産量の約６９％が「青果」として出荷されています。青果ユズは、皮を器に見立てた「ゆず釜」など目で楽しむ料理に使用され、旅館や料亭からの需要が高く、その品質の評価もすごく高いです。

しかし、一般的には『物部ゆず』の知名度はあまり高くなく、また、この地域では高齢化が著しく、急斜面での作業が負担となって離農者が増え、産地衰退に向かう危機感を感じています。生産者とJA高知県は「ブランドユズの産地として知名度を上げ、やりがいのある農業を示して新規就農者の増加につなげよう」と懸命に取り組んでいます。

「物部ゆず」の名前と品質が全国に知れ渡り、この地域に注目が集まることにより、新しい人が入ってくることが、産地を守ることにつながります。特に若い世代へのPRは必須であり、本学のCSLの学生が、ゆず収穫に関わり、貢献できたらと考えています。

「県内初「物部ゆず」ＧＩ登録」JA高知県WEBサイト